経済産業省は10月21日に電動車いす(シニアカーなど)の普及・利用促進・安全性の周知などを目的としたプロジェクトを発表した。
プロジェクトアンバサダーには、タレントの出川哲朗さんに決まった。
このプロジェクト背景
【電動車いすの普及】
電動車いすの利用はあまり日常的ではないという状況にあり、社会的な理解増進や受容性向上が必要と判断し、タレントなどを起用することで電動車いすの普及に向けたプロジェクトを行う。
【電動車いすの利用促進】
高齢者の運転免許証自主返納は年々増加傾向にあり、また自動車を運転することで発生する事故の減少などにも繋がるとしてシニアカーなどによる高齢者の移動・活動を促す。
経済産業大臣政務官・佐藤啓氏は、
「お買い物に行くときだけでなく、ゲートボール場や農作業をする畑までの移動といったことにも活用され、いきいきとした生活を送られていることが多い。つまり移動手段としてだけでなく、生活の支えとして利用されているというのが特徴だ。」と述べている。
プロジェクト概要
(1)様々な地域環境における電動車いすの導入実証
10月12日から静岡県静岡市大川地区、茨城県つくば市千現、宝陽台、神奈川県横浜市上郷ネオポリス、京都府京丹後市宇川地区、東京都調布市多摩川住宅の全国5地域で実証開始する。
高齢者の方に電動車いすを3週間貸与し、利用することで高齢者の活動に与える効果や、活用する際の課題等を把握する。
(2)電動車いすを用いた新たなサービスの検討
商業施設や観光施設等に電動車いすを導入して施設内外での新たなサービスの可能性や課題を調査検討する。
(3)広報活動を通じた、電動車いすの魅力的な活用・安全な利用の周知
老若男女問わない認知度・好感度の高さを誇るタレントの出川哲朗さんがアンバサダーになることで、電動車いすの魅力や価値を発信していただく予定。
経済産業省ホームページ
電動車いす等安全対策・普及推進事業を実施します