運転免許返納後のシニアカーの活用

運転免許返納後の移動手段として、シニアカーの活用が注目を集めているようです。

高齢者による交通事故は新聞を始め、テレビニュースなどでも取り上げられ、ご家族から運転免許の返納を求められている場合が多く、
それでも、ご自身はまだ大丈夫と思い、車などに乗っているわけですが、乗る理由としては移動手段という場面が大半です。
それは、近くのスーパーなどへの買い物に始まり、畑仕事の農作業場、地域集会、好きな店、医院・病院への行き来として利用しています。
その殆どが、数kmの範囲です。
免許返納後は、この範囲の移動手段がなくなります。
電車やバスなどの交通機関があれば、良いですが、地域コミュニティバスなども含め、廃線などでどんどん減ってきています。
代替として、健康維持も兼ねて自転車。という方もいらっしゃいますが、高齢者にとっては乗れなくはないものの体力が落ちている状態では安定したものではなく、逆に危険度が高まります。
原動機付自転車も、スピードが出る分、危険度も高いものとなっています。
そこで、早足程度のシニアカーが注目されているわけです。

 

シニアカーを利用するためには、シニアカーを購入するか、レンタルすることになる場合が多いですが、レンタルの場合介護保険適用を受けられればよいですが、お身体がそういった状況にない場合、介護保険適用を受けられません。
そうなると、購入することになります。
購入するとなると、中古の場合は比較的安く購入できることがありますが、新車の場合はある程度の費用がかかります。
それでも、売れているそうです。

 

大掛かりな買い物は、難しいですが、ちょっとした買い物。定期的な医院・病院通い、そしてよくある農場や地域集会、好きな店などへは、バスなどの発車時刻も関係なく、ご自身の好きな良いタイミングで行って帰ってくることが可能です。
それは、ご自身の免許返納後の行動範囲を広げるだけでなく、医院・病院などの場合には家族の付添が要らなくなり、介護者の負担が減るというメリットも大きく、ご家族がメインとなってシニアカーを購入してプレゼントすることも多くなっているようです。

家庭用コンセントで充電でき、操作も簡単で、道路交通法としては歩行者扱いで特に免許を必要とすることもない。
駐車場やナンバープレートも必要なく、利用開始するには手っ取り早い。
ただ、利用するあたっては、正しい操作方法や、歩行者目線での交通ルールと再度運転者目線での交通ルールに気をつけてください。

免許返納後の移動手段としてのシニアカー利用は、家族の送迎などの負担も減り、また自分が運転して行動することで自立した生活を送り、引きこもりが減るようなことにもなる。
ご近所の誰それさんが、乗り出した。という近くに第一人者がでてくるとどんどん普及していくでしょう。