シニアカー・セニアカーでの事故等にご注意を2。

非常に便利なシニアカー・セニアカーですが、接所事故や自損事故などには十分にご注意下さい。

前回、シニアカー・セニアカーでの事故等にご注意を1。というのを掲載させていただきましたが、今回は引き続き2回目となります。
今回は、前回お伝えできなかった【操作ミス】と【判断ミス】について、掲載させていただきます。

 

【判断ミス】

操作ミスとの差別化は難しいですが、
基本的にシニアカー・セニアカーは、速度がある程度以上でないように制御されています。
ただ、下り坂でなおかつカーブになっているところで、思った以上の遠心力を受け転倒しそうになったりします。
十分に速度を落としてからカーブに進行してください。

段差が乗り越えれない。ということも出てきています。
例えば、行きは段差を降りるので、衝撃を受けるがなんとか乗り越えれても帰りには段差を乗り越えられなくて、立ち往生。や、段差の途中でタイヤとタイヤの間で、停止してしまう。ということもあります。
ほとんどのシニアカー・セニアカーは、段差75mmぐらいまでに設定されています。
初めて通る道で、いちいち降りて段差の確認をするのは大変ですが、ご注意下さい。
また、段差と気が付かずに通ろうとして通れなくなった。ということも出ています。
傾斜がありなおかつ段差がある場合、登ろうとしてシニアカー・セニアカーが斜め後方に傾き転倒することもあります。
前方、バックする際には後方に十分注意して下さい。
始めてシニアカー・セニアカーを乗られる際には、今後よく通るであろう道をどなたかと一緒に行動し、地面などをチェックしていくことで、事前に事故などを防げる場合があります。病院やお店などよく行かれるところが決まっていましたら、事前にどなたかと道路状況をチェックなさって下さい。

同じ制限としては、溝など乗り越えできる幅も決まっています。
だいたいのシニアカー・セニアカーは100mm程度になります。
これ以上の幅ですと、タイヤがハマってしまったりするなど非常に危険です。
特に踏切を横断する際に、レールにタイヤが挟まってしまって立ち往生するというよりも、踏切の左右に外れてしまって片方のタイヤだけが落ちてしまい、立ち往生する。ということがあります。
車や人を避けて落ちてしまう場合もありますので、ご注意下さい。

その他、100mm以上の溝や用水路、路肩などに前進後進問わず、誤って転落や乗り入れなども発生しています。

バッテリーも、非常に判断に悩むところです。
いつも行き慣れたところの往復であれば、このランプぐらいの表示なら大丈夫。ということは、ご利用者ならある程度おわかりかと思いますが、急に遠回りしたりすることなどが起こる可能性があります。
近くのお店によったり、知人に誘われてどこかへ行ったりと。
もしその時にバッテリーが切れてしまうと立ち往生してしまいます。
また、いつもならいけるようなバッテリーランプの状態でも、バッテリーは見えないもので日々劣化していっています。
昨日は大丈夫でも今日はそこまで持たない。ということもあります。
バッテリーは常に余裕を持ってシニアカー・セニアカーに乗るようにしてください。
特に、切れるかどうかわからないような状態になってしまった場合、
絶対、大きな交差点や踏切、施設内などには入らないようにしましょう。

車幅の感覚やスピードの感覚は、徐々に慣れていくものですが、
ついつい、大丈夫。と思って走行していると、思わず歩行者やベビーカー、店頭の看板や置物に接触してしまった。ということもよくあります。
狭い歩道などで、歩行者や自転車、ベビーカーや荷物の代車など動くものが近くに来た場合には、速度をかなり落とすか、もしくは停車して、通り過ぎるのを待つ心のゆとりをお持ち下さい。
看板や置物などの物もそうですが、シニアカー・セニアカーが人や物に接触することで加害者になる可能性があります。

車幅については、対向車や人、物などの接触を避けるため、横によりすぎてしまい、その場所がたまたま傾斜のあるところであれば、バランスを失って転倒してしまうことがあります。

あと、判断ミスとは違いますが、シニアカー・セニアカーに気が付かれないで自動車と接触というのもよく起こる事故の一つです。
ご自身の身長にもよりますが、直立している姿勢や歩いている姿勢よりも、シニアカー・セニアカーに乗車中は低くなる場合が多いです。
また、自転車やオートバイよりも低くなります。
反射材やライトなどの点灯などで存在を知らせることができますが、自動車運転手からは気が付かない。ということもありますので、十分ご注意下さい。

 

【故障】

レンタルで借りられている場合には、定期点検等が行われたりしていますので安心してシニアカー・セニアカーに乗ることができるでしょうが、それでもご自身で乗車前に点検なさって下さい。
なかなかご購入したシニアカー・セニアカーの場合、定期点検等が義務付けられていませんので、する機会も少ないと思いますが、販売店や修理点などにできるだけ定期的に見てもらうようにして下さい。
もしくは、ご自身で、乗車前に行ったり、定期的に行うことで、万が一のトラブルを避けられる場合があります。

シニアカー・セニアカーの主な日常/定期点検の内容

・バッテリーが十分かどうか
・損傷や、割れ、破損がないかどうか。
・ハンドルが左右めいいっぱいまで、スムーズに動くかどうか。(途中で止まらないかどうか)
・手動ブレーキでシニアカー・セニアカーがきちんと停止するかどうか。
・前後切り替えスイッチが動くかどうか。
・アクセルレバーを少しだけ動かし、きちんとシニアカー・セニアカーが動くかどうか。
・アクセルレバーを離した際に、きちんと停止するかどうか。
・走行時に速度変更が行えるかどうか。
・クラッチハンドル(手動レバー)が動くかどうか。
・安全のための警報スイッチはなりますか?
・安全のための前後ライトやウィンカーは光りますか?
・タイヤはノーパンクタイヤが多いですが、損傷していませんか?
・タイヤの溝は十分ありますか?
・タイヤ自体に、石や金属などが刺さっていませんか?
・タイヤの廻りに何か障害物はありませんか?
・バックミラーで後方がみえますか?
・車体下部にオイルなどが漏れていませんか?
・通常走行中に異常な音などがでていませんか?

 

前回は、シニアカー・セニアカーでの事故等にご注意を1。から。