「電動車いす安全運転のすすめ」ハンドル形編動画【電動車いす安全普及協会】

電動車いす安全普及協会のホームページで、電動車いす(シニアカー・セニアカー・電動カート等)を安全に運転していただけるように動画を用意し、公開しています。

当ホームページも、電動車いす安全普及協会も、ご利用者に事故のないよう、安全にご利用いただきたい。という思いは同じです。

今回取り上げます動画は2種類あり、「ハンドル形編」と「ジョイスティック形編」です。
この記事では、「ハンドル方編」について、内容を視聴した上で、ポイントなどを解説したいと思います。

「電動車いす安全運転のすすめ」ハンドル形編動画

「電動車いす安全運転のすすめ」ハンドル形編動画

CHAPTERという区切りで全14まで別れています。
ご自身が知りたいと思われるところのみの閲覧も可能ですので、気軽にご覧いただければと思います。

・CHAPTERS.01「オープニング」
CHAPTERS.02「電動車いすとは」
CHAPTERS.03「電動車いすの正しい取り扱い」
CHAPTERS.04「歩行者としての交通ルール・マナーを守る」
CHAPTERS.05「走行できる場所と注意点」
CHAPTERS.06「ショッピングを楽しむための注意点・駐車場での注意点」
CHAPTERS.07「公共交通機関の利用について」
CHAPTERS.08「横断する時の注意点」
CHAPTERS.09「踏切を渡る時の注意点」
CHAPTERS.10「転落・転倒を防ぐための注意点」
CHAPTERS.11「坂道走行の注意点」
CHAPTERS.12「危険や事故にあわないために」
CHAPTERS.13「その他の注意点」
・CHAPTERS.14「エンディング」

 

それぞれの動画CHAPTERについてポイントなどを解説したいと思います。

CHAPTERS.02「電動車いすとは」

電動車いすの概略が説明されています。

日本工業規格の分類(JIS形式分類)によると、電動車いすは2種類に分類され、「自操用」と「介助用」にわかれます。

1,自操用
標準形、ハンドル形、座位変換形、室内形、簡易形、特殊形にわかれる。
主に、ハンドルを操作するハンドル形と、ジョイスティックで操作するジョイスティック形があります。

2,介助用
標準形、簡易形、特殊形にわかれる。

CHAPTERS.03「電動車いすの正しい取り扱い」

シニアカー・セニアカー・電動カート等を利用する前には必ず点検を行います。
不具合のある状態での利用は、怪我や故障の原因になります。
点検方法は、自車の取扱説明書などを参考に行います。
取扱説明書をよく読み、「正しい利用法」と「注意すべき点」を確認しましょう。
特にバッテリー残量についての確認を必ず行いましょう。
操作になれるまでは、講演などの広く安全な場所で介助者と一緒に練習しましょう。
乗車時の服装は、明るく目立つ服装で危険を回避しましょう。

CHAPTERS.04「歩行者としての交通ルール・マナーを守る」

シニアカー・セニアカー・電動カート等は、道路交通法では歩行者扱いとなります。
歩行者としての交通ルールやマナーを守りましょう。
特に発進時、バック時などは、周りの人や障害物に注意するようにしましょう。

乗車には免許が必要ありませんが、歩行者として利用する上で標識に従わなければなりません。
歩行者専用道路の標識があるところを通行することができます。
歩行者横断禁止の標識があるところでは道路を横断することができません。
信号機には、必ず従うこと。特に青信号が点滅し始める時には注意が必要です。

CHAPTERS.05「走行できる場所と注意点」

歩道のある道路では歩道を通行します。
歩道では、歩行者・自転車に十分注意しましょう。
車道と歩道を行き来するような場合には、特に段差に注意しましょう。
斜面や段差に対し、斜めから入って通行するとバランスを失う可能性があり危険ですので、直角に入るようにしましょう。

歩道のない道路では、右側の路側帯を通行します。
路側帯では、自動車・歩行者・自転車に十分注意しましょう。

歩道も路側帯もない道路では、右側を通行します。
通行の際には、自動車・歩行者・自転車、路肩に十分注意しましょう。

障害物がある時には、一時停止して前後左右の安全を確認してから通行しましょう。

自動車などの対向車が来た場合には、一時停止して通過するのを待ってから、前後左右の安全を確認してから通行しましょう。

シニアカー・セニアカー・電動カート等を2台以上で走行する場合、並走はしてはいけません。
前後一列で、車間距離を十分に開けて走行しましょう。

CHAPTERS.06「ショッピングを楽しむための注意点・駐車場での注意点」

必ず、シニアカー・セニアカー・電動カート等が利用可能かどうか事前確認します。
利用可能でも、混雑している場合には使用を控えるようにしましょう。
利用時には、最低速度として、人や商品などのモノに接触しないように注意しましょう。
駐車場での注意として、駐車している車は急に動く可能性があるので、すぐ前やすぐ後を走行しないようにしましょう。
狭い自動車と自動車の間もドアが急に開く場合があるので、走行しないようにしましょう。

CHAPTERS.07「公共交通機関の利用について」

シニアカー・セニアカーなどのハンドル形の場合、利用できない場合があります。
利用の際には各交通機関に問い合わせましょう。
新幹線なども利用できる場合がありますので、各交通機関に問い合わせましょう。
標準型・簡易型の場合には大半の公共交通機関で利用可能ですが、利用の際には各交通機関に問い合わせましょう。

CHAPTERS.08「横断する時の注意点」

シニアカー・セニアカー・電動カート等では、道路横断時に事故などが発生する可能性が高いです。
道路を横断する際には、信号機や横断歩道のある場所で横断するようにしましょう。
右・左の安全を確認してから横断しましょう。
もし、信号機や横断歩道が近くにない場合には、見通しの良い場所で安全に十分注意して横断しましょう。
見通しの悪い道路を渡る場合には、十分注意します。

【重要】
最初に、車道に出る前に一時停止。
次に、自動車の運転手から見える位置で一時停止。
最後に車道の位置がよく見える位置で一時停止。
3回の一時停止でしっかり安全を確認します。

斜め横断は、走行距離や時間が長くなるため直角に横断するようにします。
走行してくる自動車が見えたら、無理をしないで横断しないようにします。

CHAPTERS.09「踏切を渡る時の注意点」

踏切を迂回できる場合には、迂回しできるだけ踏切の横断は避けましょう。
やむを得ず踏切を渡る場合には、介助者に同行してもらいましょう。
横断前には必ず一時停止し、右・左の安全を確認してから横断しましょう。
横断中は、ハンドルをしっかり持ち、線路に対して、できるだけ直角に渡って下さい。
また、脱輪しないように端に寄り過ぎないように注意します。

踏切内で立ち往生してしまった緊急の場合には、
慌てずに介助者や周りの人の協力を得て、非常ボタンを押してもらい、直ちに踏切内から脱出して下さい。

CHAPTERS.10「転落・転倒を防ぐための注意点」

土手や側溝がある道を走行する際には、脱輪しないように端に寄り過ぎないように注意します。
でこぼこ道、あぜ道、ぬかるみなどは、操作が不安定になる危険がありますので、避けるようにします。

曲がる際には、後輪のほうが前輪より内側を通るため、段差などに気をつけてください。
段差に乗ってバランスを崩し転倒する恐れがあります。
側溝に降臨がはまって転落する恐れがあります。

道路上の落とし物などを取る際には、身体をシニアカー・セニアカー・電動カート等から乗り出さないようにします。
電源を切って、車体から完全に降りた状態で落とし物などを拾い上げて下さい。

CHAPTERS.11「坂道走行の注意点」

坂道はバランスを崩しやすく、急なハンドル操作を避けましょう。
速度設定を低速に変えることで、バランスを崩しにくくなります。

CHAPTERS.12「危険や事故にあわないために」

夜間の走行は、非常に危険です。やめてください。
雨天や降雪時等の悪天候時の運転も、視野が悪く非常に危険です。やめてください。

CHAPTERS.13「その他の注意点」

走行中の携帯電話の使用は危険です。やめてください。
飲酒運転も禁止です。やめてください。
二人乗りも禁止です。やめてください。
ペットを引いて出の運転、荷物を持ったままの運転も危険です。やめてください。

 

動画を見るためには、FLASH PLAYERという再生ソフトが必要です。
まずは、ホームページにアクセスし、そのまま動画が表示されなければ、ホームページの指示に従って、閲覧可能な状態になさって下さい。

「電動車いす安全運転のすすめ」ハンドル形編動画は、
https://www.den-ankyo.org/guidance/movie/handle/index.html
から、ご覧いただくことが可能です。